γ-GT(γ-グルタミルトランスフェラーゼ)について解説
γ-GTの基準値は?
男性 13~64 U/L
女性 9~32 U/L (共用基準範囲)
基準値に性差がある理由としてはホルモンの違いや飲酒習慣の差が考えられます。
※共用基準範囲は日本臨床検査標準評議会(JCCLS)が設定した日本国内の医療機関
で共通して利用されている基準範囲です。
ほとんどの病院がこの基準範囲を設定していると思いますが、病院の方針によっ
ては独自の基準範囲定めている場合もあります。
γ-GTが高いor低いとどうなの?
高値: 肝疾患(閉塞性黄疸、アルコール性肝障害、肝臓がんなど) 薬物中毒など
低値: 通常、臨床的に重要な問題を示すものは少ない
γ-GTの結果に影響を与える要因は?
アルコール摂取:アルコールを摂取すると障害がなくても一時的に高くなります。
採血が行われる前日は控えましょう。
飲み薬の影響:個人差がありますが、飲み薬で軽度上昇する場合もあります。
γ-GTとは?
γ-GTとはガンマグルタミルトランスぺプチダーゼといい、肝臓や腎臓、膵臓などの細胞に存在する酵素です。アミノ酸の代謝や、体内の解毒作用などにかかわっています。
いろいろな臓器に存在していますが、血中γ-GTはほとんど肝臓由来のものとなっています。
まとめ
γ-GTとは、アミノ酸代謝に関与する重要な酵素であり、その血中濃度は健康状態を示す重要な指標です。特に肝臓に関する疾患の診断やモニタリングに使用され、異常値が検出されると、医師はさらなる検査や治療を検討することができます。
γ-GTの測定は、早期に病気を発見するための重要な手段であり、定期的な健康診断でその結果をチェックすることは非常に大切です。異常値に気づいた場合は、早期に医師に相談し、必要な検査を受けることが重要です。
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