ALT(GPT)(アラニンアミノトランスフェラーゼ)について解説
ALTの基準値は?
男性 10~42 U/L
女性 7~23 U/L (共用基準範囲)
※共用基準範囲は日本臨床検査標準評議会(JCCLS)が設定した日本国内の医療機関
で共通して利用されている基準範囲です。
ほとんどの病院がこの基準範囲を設定していると思いますが、病院の方針によっ
ては独自の基準範囲定めている場合もあります。
ALTが高いor低いとどうなの?
高値: 肝疾患(肝炎、肝硬変、肝臓がんなど)
低値: 通常、臨床的に重要な問題を示すものではありませんが、
ビタミンB6の欠乏症などが原因で低下することがあります。
ALTの結果に影響を与える要因は?
激しい運動後:肝臓の虚血などによりALTが放出され見かけ上値が高くなります。
採血の前日などは控えましょう。
ALTとは?
ALTとはアラニンアミノトランスフェラーゼといい、アミノ酸の代謝に関与する酵素の一つです。
昔はGPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)と呼ばれていました。まだこの表記の病院もあるかもしれません。
アラニンとα-ケトグルタル酸という化学物質との間でアミノ基の転送を行います。
主に肝臓に存在しており、肝臓が傷害されるとALTが放出されます。
あくまで臓器が傷害を受けている指標ですので機能障害は別の検査項目で確認します。
まとめ
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は、アミノ酸代謝に関与する重要な酵素であり、その血中濃度は主に肝臓の傷害を示す重要な指標です。ALTの測定は、早期に肝疾患を発見するための重要な手段であり、定期的な健康診断でその結果をチェックすることは非常に大切です。
ALTの異常値に気づいた場合は、早期に医師に相談し、必要な検査を受けることが重要です。
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